この日だまりに腰を下ろし
子どものように レンゲを摘んでいる
あの日 夢中で作った冠
ふざけて頭に載せて
カメラに収めた・・・
あなたの穏やかな笑顔の1枚は
今もアルバムの中にある

あなたのためにじょうずになりたいと
いつも母に教えてもらったっけ・・
あなたは言葉にださなかったけど
お弁当箱を空にしてくれたことが
合格点をくれたことだと思っているの
あなたとめぐり逢ったその意味を
考えながら・・
私は今
穴の開いたこの隙間を埋めようと
長いスカートを広げ・・
レンゲ畑の真ん中で・・
絵画のようなこの風景を
必死で心に詰め込んでいる

せつないメロディーに
涙流した過去に別れを告げ
明日に向かって歩き出す
この柔らな日差しが・・
ベビーブルーの穏やかな風が・・
小さな命を咲き誇っている花が・・
私に味方してくれる

ゆっくり ゆっくり歩いて行くんだよ
前だけを見て・・・
大地からのやさしい声を背中に聞いて
今 歩き出す・・・